輝きに満ちた世界で
「じゃあ、抹茶アイス一口くれたらバニラ一口あげる。」
「おう。」
私はコップを結城の方に少し動かすと結城はスプーンで掬って一口口に入れた。
私が抹茶アイスを求めて右手を手のひらを上にして差し出した。
「はい、あーん。」
「は?」
結城は自分のスプーンで抹茶アイスを掬い、私に向けた。
「自分で食べれる!」
「じゃあ、あげない。」
そう言って食べてしまおうとする結城。
「食べる!」
「はいあーん。」
私は素直に目を瞑って口を開けた。
「ん、おいし。」
私は口の中に入れられたアイスを堪能した。
苦味と甘いが混合するアイス。
この行動を後悔する日が来るなんて、思ってもみなかった。