恋は甘い蜜の味
凛君って、すぐ私をからかうんだよね…
ま、さっきのニヤケ顔は本当なのかもしれないんだけど!
凛君は25歳でJEWELの正式なウェイターさん。私はまだアルバイトって形なんだけどね?
ま。そんなこんなで、ここカフェJEWELの店員は全員合わせてたったの4人なの。
お客様が多い時はちょっと大変なんだけど、まぁなんとか頑張ってます!
「…あ、春乃?さっき静乃ちゃんから電話あったわよ?」
店内にクラシックを流しながら昼食を楽しんでる中、ふとオーナーが私を見た。
静乃っていうのは高校2年生の私の妹。
「えっ?」
「なんかねー、大事な話があるから今日は寄り道しないで帰って来てね?だって。」
寄り道って…。
私は小学生かよ!
「ほーんとしっかりしてる妹だよな?…誰かさんと違って。」
「あ!それ私のことー?!」
「他に誰がいんだよ」
透かした顔してそう言う凛君を見ながら頬をプクッて膨らましたんだけど、逆に“ガキ”ってバカにされちゃった。