恋は甘い蜜の味
「こっ、高校生で彼氏なんて早すぎ!そんなの早すぎです!」
バンッ、てテーブルを叩いて立ち上がる私を見たオーナーは哀れむような顔で私を見てきて…
「そっか、春乃はまだ彼氏どころかファーストキスもまだだったわね」
そっ!
それは~…
「は?お前20にもなんのにファーストキスもまだって……」
隣でお腹を押さえながら笑う凛君を見ると無性に腹がたって、凛君の背中を思いっきり殴ってやった。
「いッ!!」
「私のことはいいんですっ!」
そ、そうだよ!今は静乃の話をしてたんだから~!
「そうだけど…春乃?恋愛っていうのも悪くないわよ?誰か相手探してみなさいよ、なんならアタシが――
「結構です。」
あら……、残念」
なんだか、その後オーナーとリヒトさん、凛君の3人で男の恋愛話に発展しちゃって、居心地が悪くなった私は黙々と昼食を食べてた。