秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「思ってるよ? だって、昨日秘密を暴露したのはあたしたちだもん」


「そんな……」


弘江はまだなにか言いたそうにしていたけれど、その言葉を聞く前にあたしは口を開いていた。


「でも、1人忘れてたよね」


そう言って視線を和弘へと向けた。


和弘はあたしに見られていることに気が付かず、漫画雑誌を広げて読んでいる。


「忘れてるって……?」


あたしはその質問には返事をせず、スマホを取り出した。


躊躇することなく、《秘密暴露サイト》を、開く。


昨日1度書き込んでいるから、今回は手が震える事もなかった。


「和弘の秘密って、幼女好きってことだったよね?」


そう言いながらも顔がニヤケて行くのを感じる。
< 114 / 326 >

この作品をシェア

pagetop