秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「せっかく秘密を握ってるんだもん。ちゃんと書いてあげないと信吾も可愛そうでしょ」


あたしは適当な言い訳を言いつつ、掲示板に書き込んでいく。


和弘が幼女に手を出しているような写真があればもっといいのに。


内心、そんなことを考えながら。


書き込んだと同時に、クラスメートたちがスマホを確認し始めた。


すぐにメールが送信されたらしい。


あたしは笑い出したくなるのをグッと我慢して様子を伺った。


みんなの視線を感じる。


コソコソと噂話をする子がいる。


みんなみんな、あたしを見ている。


「おい、なんだよこれ!」


ガタンッ! と、椅子が倒れる音がして、そちらを向くと和弘が立ち上がっていた。
< 116 / 326 >

この作品をシェア

pagetop