秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「やめろよ!!」


和弘はすぐにあたしから雑誌を奪い取ったけれど、それが余計にダメだった。


クラスメートたちは和弘へ白い視線を向けている。


「最高だなこれ!」


人一倍下品な笑い声を上げて剛が言った。


本気でツボにはまってしまっているようで、体を曲げてお腹を抱えて笑い続けている。


「違う! こんなのは嘘だ!」


ブンブンと左右に首をふって訴える和弘。


けれど、そんな和弘に手を差し伸べる生徒は1人もいなかった。


さっき雑誌を見せたことだし、和弘に近づきたいと思う生徒なんていなくて当然だ。


「ちょっと可奈。やめなよ」


直美がおずおずとした様子で近づいて来てそう言った。


「あ、ごめん。直美が書き込みたかった?」
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