秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「なにが?」


「信吾のことだよ。あんなこと言ったらもう信吾から秘密を貰う事ができなくなるかもしれない」


「そうなる前に手は打ってあるよ」


あたしはそう言って弘江にスマホを見せた。


それは信吾とあたしのラインのやりとりだった。


オタクグループが登校して来る前に連絡し合っていたのだ。


《可奈 やっほー! 今日学校来る? 学校来たらさ、絶対に信吾が秘密をバラした犯人だって疑われるよねー? どうする?》


《信吾 ……どうするっていわれても》


《可奈 こういうのはどう? 信吾の秘密をあたしに教えてよ。それを掲示板に書き込んであげる! そうすれば信吾も疑われないよね?》


たったこれだけのやり取りで、信吾はあたしに秘密を教えてくれたのだ。
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