秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「お前水虫だったのかよ!」


「気持ち悪いな! うつるだろうが!」


あちこちからミユキへ向けてヤジが飛ぶ。


ミユキは顔を真っ赤にして教室から逃げ出してしまった。


「そういえばあたしも文香たちの秘密知ってるかも」


教室のどこからかそんな声が聞こえてきて、含み笑いの声が混じった。


そうなればもうあっという間だった。


クラスの大半がスマホを取り出していじりはじめたのだ。


次から次へと書き込まれて行く掲示板。


その度にみんなのスマホがせわしなく震えた。


しかし書き込まれる相手は必ずオタクグループだけだった。
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