秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
あたしがそう言うと、裕が「あ……」と、小さく口を開けた。


「裕が見て来たことは全部ネタになるんだよ」


「でも、誰が書き込んだのかバレる」


裕はそう言って視線を伏せた。


剛たちからの復讐が怖いのだろう。


「それなら、あたしたちが書き込んであげるよ」


あたしはそう言って満面の笑顔を浮かべた。


裕は復讐ができる。


あたしたちにはポイントが入ると言う計算だ。


「お前らが……?」


裕はまだ疑い深い視線をこちらへ向けている。


1度ひどい経験をしたのだから、そうなっても不思議じゃなかった。
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