秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「裕の名前は絶対に出さないし、人ずてに聞いたことにする。剛の噂を拓郎から聞いたって風に言えば、仲間割れさせることもできるかもしれない」


そう言いながらも、楽しくなっていく自分がいた。


人の秘密を知る事は面白い。


それを使ってポイントを稼ぐことだって、もちろん面白い。


大好きなおもちゃを与えられた子犬のような気分だった。


裕も少しずつノッてきたようで「本当に大丈夫なのか?」と、こちらを確認している。


「大丈夫だよ。うまくいけばまたすぐに学校に来られるよね?」


「あぁ、そうだな。そうだよな」


裕は何度もうんうんと頷いている。
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