秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
あたしは呆れてため息を吐き出す。


剛たちは本当にやりたい放題だったみたいだ。


イジリなんてレベルはとうに超えている。


「剛たちもヒドイけど、健人もヒドイんだ」


缶の箱を片付けた裕が途端にそう切り出した。


「健人とは仲がいいんじゃないの?」


そう聞くと、裕は「そんなんじゃない!」と、眉を吊り上げて怒鳴った。


突然豹変する裕に驚きながらも、あたしたちは話しに耳を傾けた。


「何があったの?」


やんわりとした口調でそう聞くと、裕は気持ちを落ち着かせるように麦茶をひと口飲んだ。


「最初にイジメられていたのは俺じゃない。健人なんだ」
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