秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「え?」


あたしは驚いて目を見開いた。


健人もよくいじられたりしているのを見たことがあるけれど、裕ほどひどくはなかったはずだ。


「どういうこと?」


直美が真剣な表情でそう聞いた。


「1年から3年に上がる寸前まではずっと健人が剛たちにイジメられてたんだ。俺はただの傍観者。言い方は悪いけど、見て見ぬふりをしてた」


それはきっとあたしたちと同じ立場ということなんだろう。


「それがある日、偶然イジメの現場を通りかかったんだ。校舎裏のゴミ捨て場にゴミを捨てに行ったときだった。」


裕は思い出すようにそう言った。
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