秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
☆☆☆

「すごい暴露だったよね」


教室までの廊下を歩きながら直美がそう言って来た。


「……そうだね」


早い時間に叩き起こされてしまったせいで、すでに眠たいあたしは中途半端に頷いた。


どんな時間でも書き込みがあればメールが届く、そのシステムはどうにかしてほしい。


「大麻とか、本当なのかな?」


弘江も興味津々だ。


「わかんない。でも、書き込まれてたんだから本当じゃないの?」


そんなのあたしにだってわからないことだった。


そして教室内へと足を踏み入れた瞬間、良平の笑い声が聞こえてきてあたしたちは立ち止まっていた。
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