秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
でも、これは良平へのプレゼントだとメールには書いてあった。


普通に暴露写真を投稿しただけじゃここまで行かないだろう。


自分たちが苦労して秘密をかき集めているのに、良平はいとも簡単に10万ポイントを手に入れてしまった。


その事実に歯ぎしりしたくなってしまう。


「おい、なんだよこれ!」


そんな声がして教室の入口へと視線を向けると、そこには剛と晃彦が立っていた。


教卓の上で鎖に繋がれている拓郎を見て、驚愕の表情を浮かべている。


「拓郎はうそつきだからああなったらしい」


良平がそう説明をした。


「はぁ? 何言ってんだよお前」


一番最初に口を開いたのが良平だったからか、剛は良平を睨み付けている。
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