秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「メールを確認してないの?」


美花が剛へ向けてそう聞いた。


「メール? あぁ、何度も鳴ってうっとうしいから確認してなかった」


剛はそう言ってスマホを取り出した。


画面をイジリながら、どんどん険しい表情になって行く。


「この書き込みが嘘だったから、こうなったってことか」


晃彦がそう言って拓郎を見た。


拓郎は相変わらず固く目を閉じている。


まさか死んでなんてないよね?


そんな不安が胸をよぎった。


「おい、大丈夫か?」


晃彦が教卓へ近づいてそう声をかける。


しかし拓郎は返事をしない。


「拓郎!」


晃彦が名前を呼びながら拓郎の太もも当たりを叩いた。
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