秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
拓郎の指先がピクリと動き、目がうっすらと開いていく。


生きていた事にホッと安堵のため息を漏らした。


拓郎はぼんやりとした表情で教室の中を見回している。


「この鎖どうにか外れないか」


晃彦が剛へ向けてそう言った。


「ニッパーでもあれば切れると思うけど……」


教室内にそんな道具はない。


「先生を呼ぼうか」


直美の言葉にクラス全員が我に返ったような感覚だった。
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