秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「あたしのお兄ちゃんを呼んであげる。車を持ってるから病院まで送ってもらえると思う」
敦子がそう言って教室の後ろで電話を始めた。
その間に剛が早足で戻って来て、その手には工具が握られていた。
「工具置き場から借りて来た」
そう言いなが晃彦に手渡す。
美花がロッカーへと向かい拓郎の体操着を持って来た。
みんな、誰かに話す気はないようだ。
拓郎の体はようやく鎖が外され、晃彦と剛の2人が両脇を支えて教卓から下りて来た。
2人で支えるくらいなのだから、やはり良平ができることじゃないと思えた。
椅子に座り、美花が用意した濡れタオルで体の血を拭いていく。
それだけでかなり痛むようで拓郎はずっと顔をしかめたままだった。
「嘘はダメだよ、嘘は」
そう言ったのは剛たちと仲の良い文子だった。
文子はさっきから不機嫌そうな顔を拓郎へ投げかけていた。
敦子がそう言って教室の後ろで電話を始めた。
その間に剛が早足で戻って来て、その手には工具が握られていた。
「工具置き場から借りて来た」
そう言いなが晃彦に手渡す。
美花がロッカーへと向かい拓郎の体操着を持って来た。
みんな、誰かに話す気はないようだ。
拓郎の体はようやく鎖が外され、晃彦と剛の2人が両脇を支えて教卓から下りて来た。
2人で支えるくらいなのだから、やはり良平ができることじゃないと思えた。
椅子に座り、美花が用意した濡れタオルで体の血を拭いていく。
それだけでかなり痛むようで拓郎はずっと顔をしかめたままだった。
「嘘はダメだよ、嘘は」
そう言ったのは剛たちと仲の良い文子だった。
文子はさっきから不機嫌そうな顔を拓郎へ投げかけていた。