秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「ポイント欲しさか知らないけどさぁ、そういう事やるからみんなに怖がられるんじゃん?」


文子はそう言って長い前髪をかき上げた。


妙に大人っぽい色気のある子だ。


「なんだよお前。拓郎に文句があるのかよ」


剛が文子を睨み付ける。


「だって、嘘さえつかなかったこんな事にならなかったんでしょ? じゃあ自業自得じゃん」


なかなかキツイ意見をズバズバと言っている。


拓郎は反論する気力もないのか、体操着に着替えるとそのまま通路に横になってしまった。


一体いつから鎖でつられていたんだろうか。

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