秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「まぁ、確かにそうだよね。拓郎には悪いけど同情はできない」


そう言ったのは美花で、全員が驚いた表情を浮かべている。


美花は拓郎の味方だと思っていた。


「あんたらがイジメみたいなことしてるから、あたしたちも同じような目で見られてたしさ、普段から不満はあったんだよね」


美花の言葉に剛が眉間にシワを刻んだ。


目が吊り上がり、怒っているのが一目でわかる。


「そうだよねぇ。その上こんな事になっちゃうなんて、笑えるんだけど」


「なんだとお前!」


剛が文子につかみかかろうとする。


「やめなよ!」


あたしは咄嗟に間に割って入っていた。


剛の手があたしの肩にぶつかり、横倒しに倒れてしまった。


痛みに顔をしかめて肩を押さえる。
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