秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
拓郎が振り上げたのだ。


『やめろ!!』


良平が悲鳴を上げると同時に、画面がブレた。


呼吸をするのも忘れて見つめていると、次の瞬間血に染まった良平の腕が見えていた。


どうやら顔を腕でガードし、切りつけられたようだ。


「嘘でしょ……」


スマホを持つ手が震えてしまう。


こんなの嘘だ。


演技に決まってる。


2人してみんなを驚かせようとしているんだ。


そう思って見ても、体の震えは止まらなかった。
< 181 / 326 >

この作品をシェア

pagetop