秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
美花の返事を待っている間にも、良平の体は落ちてしまいそうだった。


『お、俺を殺したってサイトは終わらない!』


『そうだな。でも俺の人生は終わったよ。あんな目に遭ったからな』


完全な逆恨みだった。


元はと言えば拓郎は悪い。


でも、今の拓郎にそんな言葉は通用しなさそうだった。


美花、早く。


動画を見ている限り、他に誰の姿もなさそうだ。


助けに行っている人間は誰もいない。


みんな、この場所がどこなのかわからないんだろうか。


そうこうしている間に美花から返事が来た。


《美花 剛たちも今から学校へ向かうって》


その返事にあたしは少しだけ安堵した。

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