秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「なんなのみんな。ちょっとおかしいんじゃない?」


文子が泣き出してしまいそうな声でそう言った。


確かに、あたしたちの感覚はあのサイトによって少しズレてきているかもしれない。


1人で帰ろうとする文子を、あたしは慌てて追いかけていた。


「文子の言いたい事、わかるよ」


そう言うと、文子はあたしを見て怪訝そうな表情を浮かべた。


元々グループが違うし、警戒されているのがわかる。


「あんたに何がわかるの」


「文子は優しいってこと」


そう言うと、文子は驚いたように目を丸くしてあたしを見て、視線を伏せた。


「友達があんな風になったら普通悲しいよね。でも美花や剛は商品に目がくらんでる」


「……あたしも、そう思う」


「そうだよね。あのサイトがみんなを狂わせて行く」
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