秘密暴露アプリ～恐怖の学級崩壊～
☆☆☆

翌日登校前にクラスの連絡網が回ってきていた。


内容はもちろん昨日の夜に起こったことについてだった。



あの動画を見た生徒なら何が起こったのかすべて理解していたけれど、連絡網ではあやふやな内容へと変換されていた。


Ａ組の拓郎と良平の2人が事故に遭って入院したとだけ伝えられていた。


教室へ入ると重たい空気が流れていた。


誰かが教室へ入ってきても、誰も顔をあげようとしない。


みんな自分が巻き込まれないように必死で知らん顔をしているように見えた。


そんな中、今日のトップグループたちは文子をのけ者にしているように見えた。


昨日の意見が反感を買ってしまったのだろう。


「文子、イジメられるのかな」


トップグループたちの様子を眺めていた弘江がそう言った。
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