秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「どうかな。今はイジメとかしてる雰囲気でもないような気がするけど」


そう返事をしたけれど、彼らの興味がイジメへと変わるときはあるかもしれない。


最近はずっと健人も裕も休みがちになっているから、相手が欲しくなるとか。


「今の内に文子と仲良くなっとく?」


「え?」


あたしは弘江の言葉に首を傾げた。


イジメられるかもしれない人間と一緒にいたら、こっちまでイジメられる側になる。


「今の文子なら、ちょっと優しくすればすぐに秘密を教えてくれそうだし」


弘江の言葉にあたしは納得した。

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