秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
昨日話かけておいてよかったようだ。


「美花たち、ひどいね」


あたしは小声でそう言った。


文子の表情が険しくなる。


「美花たちは全然わかってくれない。あたしはあのサイトが悪いと思ってるのに……」


「あたしたちも、そう思ってるよ」


そう言ったのは直美だった。


あたしは驚いて直美を見つめる。


本心なのか、それともこの場に合わせた言葉なのかわからない。


「そうだよね?」


直美が同意してくれたことで、文子はパッと表情を明るくした。


普段から大人しめの直美からの同意だったから、余計に嬉しいのかもしれない。
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