秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
そこまでは考えていなかった様子だ。


「剛たちならやりかねないよね」


弘江があたしの言葉に続けて言った。


「どうしよう、あたし……」


文子が焦ったようにあたしを見上げる。


あたしはそっと文子の耳に顔を寄せた。


「暴露される前に、暴露すればいいんだよ」


それはあたしたちがやった方法と同じことだった。


先に暴露してしまえばみんなこちらを一目置くようになる。


だからあたしたち3人は未だにサイトに書き込まれていなかった。


「でも、そんなことしたら絶対に反感を買うよね」


「だから、そうならないようなとっておきの暴露をすればいいんだよ」
< 199 / 326 >

この作品をシェア

pagetop