秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
下階で広がった喧騒は今や学校中を包み込んでいた。


窓を開けて下を覗き込み、何事か叫んでいる生徒たち。


あたしたち3人は人ごみをかき分けてその中へと移動した。


窓から下を確認してみると、そこには学生服を着た男子生徒が横たわっていた。


男子生徒はピクリとも動かない。


その頭部から血が流れ出し、コンクリートの上に血だまりを作っていた。


遠くからそれを見ただけなのに急激に吐き気が込み上げて来た。


さっき食べたものが喉まで戻って来る。


あたしは自分の口に手を当ててどうにかそれを胃に押し戻した。


ギリギリと胃を締め付けられるような感覚がある。


駆けつけた先生たちが応急処置を始めているけれど、その生徒が生きているのか死んでいるのか、ここからじゃわからなかった。
< 22 / 326 >

この作品をシェア

pagetop