秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
でも、いざ亡くなったと知ると心が追い付かなかった。


「これってさ、《秘密暴露サイト》のせいで死んだってことだよね?」


直美が恐る恐るという様子でそう聞いて来た。


「たぶん……ね」


あたしはそう返事をしてスマホを戻す。


サイトが大きな原因になったことは確実だった。


でも、だからと言ってあたしたちにできる事は何もない。


2人が同時に飛び降りて自殺したと言う事で、世間は騒がしくなるだろう。


けれど、サイトのことは絶対に口外できない。


しらを切りとおすしかないのだ。


「明日葬儀だって……」


スマホを見ていた弘江がそう言った。


あたしのスマホもまた震えたけれど、あたしはそれを無視した。


「そっか」


とだけ返事をする。
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