秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
☆☆☆

裕の家までは歩いても近い。


ちょっと裕の様子を確認して、それから葬儀場へ向かえばいいと思っていた。


「今日は葬儀だろ?」


玄関を開けた裕は真っ先にそう言った。


「でも、裕のことが気になって来たの」


弘江が笑顔を浮かべて答える。


パジャマ姿のままの裕は無精ひげを生やしている。


今日は学校へ来ないつもりだったのだろう。


「そっか。上がる?」


そう聞かれたのであたしは頷いた。


裕の部屋の中は前に来たときよりもひどい荒れようだった。
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