秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「俺はもっと沢山の秘密を握る事に成功した。聞きたいか?」


その言葉に、あたしと弘江は目を見交わせた。


本当だろうか?


「西前朋子、村上敦子、柴田倫子。そのあたりの秘密を知りたくないか?」


そう聞かれてあたしは裕へ視線を戻した。


裕は余裕そうな笑顔を崩さないままだ。


なにか知っているに違いない。


「確かに、あの3人についての秘密は何も知らないし、まだ誰も書き込んでない」


あたしは裕の様子を伺いながらそう言った。


「西前朋子の父親は犯罪者だ」


何でもないようにそう言う裕に、あたしは返事をするのを忘れていた。

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