秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「なにそれ、全然笑えない」


ここへ来て直美がようやく口を開いた。


「本当のことだ。書き込んでみればいい」


「嘘を書いたらペナルティになる」


弘江がすかさずそう言った。


晃彦の写真は裕も見ているはずだった。


「あのペナルティはすごかったよな。晃彦みたいなガタイのいい男が血まみれになって吊るされるんだからさ」


裕はそう言って楽し気な笑い声を上げた。


本当に楽しんでいるように見える。


「そんな秘密を知ってるなら、自分で書き込めばいいじゃん」


あたしは裕へ向けてそう言った。
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