秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「俺はポイントなんかに興味はないからね」


欲しいものがないのかもしれない。


みんなが必死になって集めているポイントでも、欲しいものがなければ意味がない。


「どうしてそんな秘密を知ってるの? 朋子と裕って、別に仲良くないよね?」


グループも違うし、会話をしている所を見たことがなかった。


「食い下がって聞いてくるなぁ。仕方ないからお前らには教えてやるよ」


椅子をクルッと回して裕があたしたちを見た。


あたしはゴクリと唾を飲みこむ。


「クラスに盗聴器を仕掛けた」


その言葉に一瞬反応ができなかった。


「え……?」


最初に小さな声でそう言ったのは直美だった。
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