秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
☆☆☆

計画を決めてから放課後までの時間はあっという間だった。


弘江と直美の2人は緊張している様子だったけれど、あたしはどこかワクワクした気分になっていた。


晃彦と良平の葬儀の日に、まさかあたしたちがこんな計画を考えているなんて、きっと誰も予想できないことだろう。


それが余計に楽しみに変換されていた。


3人で再び裕の家へやってきた時、あたしと直美の2人は家の裏手へと回った。


細い路地を入り、裏口を探す。


膝までの高さの生垣に囲まれているが、それは簡単に乗り越えることができた。


表の方で弘江が計画通りに動いてくれているようで、家の中からチャイムのなる音が聞こえて来た。

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