秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
続いて誰かの足音が聞こえて来る。


あたしは玄関が開く音を耳を澄ませて聞いていた。


「弘江、どうかした? 忘れ物?」


裕が焦ったような、嬉しそうな声でそう言うのが聞こえて来る。


今裕の部屋は無人になっているはずだ。


それを確認して、あたしは窓へと近づいた。


裕の部屋が1階でよかった。


「ねぇ、本当にやるの?」


直美が後ろからそう声をかけてくる。


「当たり前でしょ。ここまで来たんだから」


本当なら直美はいなくてもよかった。


でも、弘江がどこまで裕を繋ぎとめる事ができるかわからないから、一緒に来てもらったのだ。
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