秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
☆☆☆

足の踏み場のない裕の部屋から、盗聴器を探し出すのは簡単なことじゃないように思えた。


しかし、裕の大切な盗聴器がゴミと一緒にあるとは思えない。


そう考えると、ある場所はだいたい決まってきていた。


机の上とか、クローゼットの中とかだ。


人目に付かないようにするならクローゼットの中のほうがいいけれど、盗聴した音声を聞くためにパソコンを使用しているかもしれない。


「あたしはパソコンの中を調べるから。直美はクローゼットの中を見て」


あたしはそう言って机へと近づいた。


電源はつけっぱなしになっていて、パスワードを入力する必要もない。


さっきまで使っていたのだろう。


「うわ、なにこれ」


クローゼットを開けた直美がそう声を上げたので、あたしは視線を向ける。
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