秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
☆☆☆

克也が発端となり、再び掲示板は動き始めていた。


前より頻繁にとは行かないが、少しずつ暴露通知も増えていく。


「ねぇ、高宏はどうなったんだろ」


数日後の休憩時間、あたしの前でお弁当を広げていた直美がそう聞いて来た。


「そう言えば全然学校に来ないね」


弘江がそう言ってあたしを見る。


最初に窓から突き落とされた高宏の存在なんて、ほとんど忘れてしまっていたところだった。


裕と同じように家の中から高見の見物をしているのかもしれない。


「連絡とってみる? そろそろ出席もヤバイでしょ」


高宏がどのくらい休んでいるのかわからないが、卒業に響いてくることは間違いない。

< 284 / 326 >

この作品をシェア

pagetop