秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
克也がそう言って指さした。


「本当に?」


「あぁ」


頷く克也をその場に残してあたしは早足にその家へと向かった。


克也の家よりも一回りほど大きく、この辺りでは存在感のある家だった。


表札を確認してみると、確かに川島と書かれている。


間違いなさそうだ。


しかし、チャイムを押しても誰も出てこない。


「2人ともいないのかな……」


弘江がそう呟いた時だった。


家の中からドンッと重たい物音が聞こえてきてあたしはハッと顔を上げた。
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