秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
これはすごい映像が撮れそうだ。


そう思い、舌なめずりをする。


「おい、なにしてんだ」


克也が後ろからそう声をかけて来た。


「見たらわかるでしょ。秘密を握ってるの」


高宏が美花の服の中に手を入れている。


美花の小さな悲鳴が時折聞こえて来る。


恐怖で声もでないのだろう。


「やめよろ、止めないと!」


克也があたしの体を押しのけようとする。


「ちょっと邪魔しないでよ!」


舌打ち交じりにそう言った時、細い道路から見慣れた顔が姿を見せた。


大人しいグループの勇気だ。
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