秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
こんなの日常茶飯事だし、珍しいこともない。


3年に上がる前からあの調子らしいから、裕も今更反抗する気がないのだろう。


良くも悪くも、あと数か月で高校を卒業するのだから、いちいち目くじらを立てて怒る必要もない。


あの2人は未だに進路も定まっていないようだけど、裕は有名な大学へ進学するらしい。


それだけであの2人に比べれば勝ち組だった。


「ねぇ、なんか楽しい事ないかなぁ」


直美がそう言って大げさなため息を吐き出した。


就職とか受験とかで、最近遊びに行けていないのが原因のようだ。


「楽しい事ねぇ……」


あたしはそう呟いて欠伸をかみ殺す。


別にいいじゃん。


平和な毎日が過ぎて行って、そこそこ楽しければ。


そんな事を口に出せばきっと直美は頬を膨らませて抗議するだろう。


直美は刺激的なことがしたのだ。
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