秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
崩壊
美花の家の周辺には救急車や警察が来て大変な騒動になっていた。


当初の目的とは随分違う動画が撮れてしまったが、これはこれでいい。


高宏が美花を襲っている映像も、少しは撮れたわけだし成果はまずまずだと言えた。


「すごいことになったね」


警察が動き回る様子を遠目から見て弘江が言った。


「まさかこんなことになるなんてねぇ」


あたしは笑いをこらえてそう言った。


直美は自分のせいでこんな事になったなんて知ったら、一体どうなるんだろう?


真面目な直美のことだから、立ち直れなくなるかもしれない。


「高宏はさすがに途中で止めたよね?」


「さぁ? 事故の音がすごかったからさすがにできなかっただろうけど、どうだろうね?」


高宏が美花の家から出て来たかどうかも、あたしたちは確認できていなかった。


そんなこと、もうどうでもいい。
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