秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「今日の直美を見て、どう思う?」


そう聞くと、弘江は「驚いた」と、呟くように言った。


「そうだよね。てっきり直美は書き込みとかに乗り気じゃないと思ってた。でも違ったんだよね」


「そうなのかな。やらなきゃいけないって、なんかちょっと思いつめた雰囲気にも見えたけど」


「そんなことないでしょ」


あたしは弘江の意見を真っ向から否定した。


「どうしてそう言い切れるの?」


「だって、今までも直美はサイトに書き込んでたじゃん。自分から秘密を握る事はなくても、おいしい部分は持って行ってるんだよ?」


そう言うと、弘江が「そういえば……」と、呟いた。


本当は直美は書き込むことすら嫌だっただろう。
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