秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
自分の陰口を言っていた人間の弱味を握っている。


それはとてもいい気分だろう。


「ねぇ、直美の秘密は全部あたしが書きこんでもいい?」


弘江は真剣な表情でそう聞いて来た。


もう書き込む気満々だ。


「もちろん。あ、でも今回の動画は……」


「可奈が書いていいよ。でも、それ以外は全部あたしが書く」


「わかった」


あたしはほほ笑んでそう言った。


直美の他の秘密なんて大したことないものばかりだ。


あの動画さえあればポイントは跳ね上がる。


そう思っていると弘江がスマホを取り出して操作しはじめた。
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