秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「やだ……やめて!!」


嘘ならペナルティ。


全裸で、血まみれで、教室に飾られる。


ゾッとした寒気が背中に走った。


咄嗟に暴れようとしたけれど、クラスメートたちがあたしの体を抑え込んで手を伸ばすことすらできない。


「この録音を可奈のスマホに送ってと……」


「やめてってば!! 誰かがあたしを落とし入れようとしてるんだってば!!」


叫んでも、途中で口をふさがれて声にならない。


「人を落とし入れようとしたのはどっちだよ」


そんな声がして、笑い声が聞こえて来る。


「これでサイトに投稿できたよ!」


その声と同時に体の拘束が解かれた。


あたしはその場に座り込み、みんなを見上げる。
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