秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
《弘江 またメールが!》


《直美 もう嫌! メールなんて確認したくない!》


あたしも直美と同じ気持ちだった。


でも、次のメールを確認しなければ何が起こるかわからない。


あたしはメッセージ画面を一度閉じ、メール画面を表示させた。


それだけで指は震えて、全身から嫌な汗が流れるのを感じる。


勇気を出してメールを表示させてみると……そこには数字が書かれていた。


いや、書かれていたのではない。


っその数字は徐々に減って行っているのだ。


咄嗟に今の時間を確認した。


午後2時を回ったところだ。


明日の夜明けまであと15時間ほどか。


数字はそこから一秒ずつ減って行っていた。


「カウントダウン……」


あたしはそう呟き、ライン画面に戻す。


2人ともまだメールを確認できていないのか、会話は止まったままだ。
< 34 / 326 >

この作品をシェア

pagetop