秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
《可奈 メール確認したよ。夜明けまでのカウントダウンが始まってた》


《直美 嘘……》


《弘江 これ、無視してたら絶対にやばいよね?》


弘江の書き込みにあたしは思わず頷いていた。


《可奈 登録だけ、した方がいいと思う……》


本当はこんな妙なサイトと関わりなんて持ちたくない。


だけど、無視できるような勇気はなかった。


直美と弘江もそうなのだろう、嫌だと感じながらも無視するまでの勇気は持てず、ほっておくことができないのだ。


《可奈 3人で登録すればきっと大丈夫だから》


それは自分自身に言い聞かせた言葉だった。


1人じゃない。


みんな一緒なら大丈夫。


そう思わないと、怖くて一歩を踏み出す事すらできなかった。
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