秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「おはよう直美。今日は直美も早いんだね」


「だって、1人でいたら不安なんだもん……」


並んで歩きながら、直美はそう言って眉を下げた。


「あたしも同じ。ねぇ、サイトには登録した?」


そう聞くと、直美は黙ったまま頷いた。


あまり口に出したくないのかと思ったが、最初のメールに口外するなと書かれていたことを思い出した。


こうして会話をしていて、それを誰かに聞かれていたとしてもダメかもしれない。


直美はそれを懸念している様子だった。


教室へ入ると数人の生徒が登校して来ていた。


みんなスマホを見つめていたり、スマホ片手に友人同士でヒソヒソと会話していたりする。


そういえば、昨日のメールはA組全員に送られて来たんだろうか。
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