秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
あたしは机に鞄を置くと、すぐに直美の席へと向かった。


「サイトの利用方法、読んだ?」


囁くようにそう聞かれてあたしは左右に首を振った。


「ごめん、まだ」


昨日は登録するだけで何もしなかった。


サイトの利用方法なんて最初のメールで書かれているのを知っているだけだ。


「直美は読んだの?」


「うん。一応ね……」


「どんな感じだった?」


「最初のメールで送られて来た内容とあまり変わりはなかったよ。サイト内には登録者全員が確認できる掲示板があって、クラスメートの秘密を書き込むことができる。

その面白さによってポイントがもらえて、そのポイントは商品と交換することができる」


あたしは直美の説明を頷きながら聞いた。
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