秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「頼むよ美花。お前の欲しいブランドに1番に手が届くかもしれないぞ」


美花は『ブランド』という単語に弱いようで、口では反抗しながらも自分の席に向かおうとしない。


その場で様子を伺っている。


「裕は嫌でしょ?」


美花の言葉に裕は強く上下に首を振って肯定した。


当然だろう。


「これはイジメだよね」


今度は剛へ向けて美花は言った。


「かもな。でも責任は俺たちにだけある、お前にはない」


美花が一歩3人へ近づいた。


教室の空気が変わる。


みんな緊張しているのが肌で伝わって来た。
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