秘密暴露アプリ～恐怖の学級崩壊～
美花はそう言う。


でも、剛にそんな気はなかったようだ。


美花が近づいたのを見計らった剛は裕のスボンを一気にずりおろしたのだ。


教室内から女子生徒の悲鳴のような声が聞こえて来る。


すぐに視線をそらせたけれど、裕の白い太ももが目に焼き付いてしまった。


剛と拓郎の割れんばかりの笑い声が不愉快に空気を揺るがす。


「最低……」


弘江が小声でそう呟いた。


「ちょっとやめてよ！」


美花は怒っているがそれは２人に対してというより、下着を見せられて不愉快になったから、というニュアンスだった。


「見ろよこいつ、ズボンずらされて震えてるぞ」


笑い声をあげながら剛が言う。


あたしは裕の事を直視する勇気がなかった。


さっきから何も言わない裕が今どんな顔しているか……。
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