秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
あたしたちは剛たちと特別仲がいいわけじゃない。


返事に困っていると、再び弘江からラインが来た。


《弘江 無理だよ……》


その文字を読んであたしは拳を握りしめた。


わかっていたことだった。


あたしたちにできることなんて、きっとなにもない。


大人しくしていて、嵐が過ぎるのを待つしかないんだ。


《可奈 ……そうだよね》


あたしはそう打ち込んで、スマホを閉じたのだった。
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